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第21回 生命分子化学セミナー |
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『ヒストン修飾ダイナミクスの生細胞イメージング』 |
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講演者 |
木村 宏 先生
大阪大学 生命機能研究科 教授 |
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日時 |
平成22年 7月6日(火) 17:00 - |
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場所 |
北海道大学理学部本館3階 N-308室 |
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要旨 |
ヒストン修飾は、エピジェネティックな遺伝子発現制御や染色体維持に重要な役割を果たしている。ヒストン修飾の局在情報とそのダイナミクスは、クロマチン免疫沈降と大規模シーケンスなどにより徐々に解明されつつあるが、個々の細胞レベルでの時空間動態についてはほとんど上明である。我々は、種々のヒストンの翻訳後修飾を特異的に認識するモノクローナル抗体を作製してきたが、最近、これらの抗体を用いて、生きた細胞内でヒストン修飾を検出する方法を開発した。トリメチル化されたヒストンH3 Lys27(H3K27me3)を認識する抗体から抗原結合断片(Fab)を調製し、蛍光標識した後、雌体細胞に導入すると、上活性X染色体に集積し、生きた細胞で上活性X染色体の動態を可視化することができた。また、リン酸化されたヒストンH3 Ser10(H3S10ph)特異的Fabを用いたイメージングを行ったところ、Fabの分裂期染色体への集積が見られ、リン酸化*脱リン酸化のダイナミクスを解析することが可能になった。これらの蛍光標識Fabをマウス受精卵に導入し、桑実胚までタイムラプス観察を行っても発生に影響を与えず、正常に出生することも確認された。従って、蛍光標識Fab用いることで、細胞の増殖や胚発生に影響を与えることなく、生細胞のヒストン修飾を可視化できることが明らかになった。 |
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主催 |
グローバルCOE物質科学イノベーション講演会
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共催 |
生命分子化学セミナー
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連絡先 |
北海道大学大学院理学研究院化学部門
村上洋太
TEL: 011-706-3813
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